卓球、上江洲・花木(誠)組がダブルス制す 女子は中村・熊田組が頂点 全日本選手権県予選


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 卓球の全日本選手権大会(一般の部)沖縄県予選の男女ダブルス、混合ダブルスが12日、県総合運動公園体育館で行われた。男子ダブルス決勝は上江洲光志(Member of STIGA)・花木誠弥(琉球レオフォルテ)が3―0のストレートで花木優志(花木卓球クラブ)・伊志嶺圭司(MARUEKIクラブ)を下して優勝した。女子は中村陽菜(沖縄国際大4年)・熊田陽花(琉球レオフォルテJr)が金城菜月・仲宗根深月(琉球レオフォルテ)を3―1で破って頂点をつかんだ。混合ダブルスは金城菜月・花木誠弥(琉球レオフォルテ)が3―0で前原由海・仲宗根深月(同)を退けて制した。花木誠は男子と混合で、熊田は同大会ジュニアの部シングルスと合わせてそれぞれ2冠。各ダブルス優勝ペアは全日本卓球選手権大会(1月23~29日・東京都)の出場権を得た。


貫禄見せて頂点 男子複V 上江洲・花木誠
 

男子ダブルス決勝 コースを突いたレシーブで攻める上江洲光志(右)と花木誠弥=12日、県総合運動公園体育館(大城三太撮影)

 幼い頃から卓球で切磋琢磨(せっさたくま)してきた上江洲光志と花木誠弥が、貫禄を見せて頂点をつかんだ。決勝を含め1日6試合をこなすハードな日程ながら、一度も追い詰められる展開はなく、決勝は3―0と圧倒。相手には卓球一家の花木家長男・優志(31)がいて兄弟対決となったが、軍配は次男の誠弥(29)に上がった。

 上江洲は今季から琉球アスティーダに所属し、12月のホーム戦に出場予定だ。掛け持ちが可能なスウェーデン1部リーグにも参戦している。2人は卓球漬けの小学生の頃から顔見知り。二つ後輩の上江洲は「先輩が小学5年の頃、引っ張りだこで人気者だった。憧れていた人と組んで優勝でき、うれしい」と真剣なまなざしで語る。花木誠は明豊中、高(大分)、埼玉工業大と県外強豪校で腕を磨いた。「中学までは僕が強かったが、今は上江洲の方が実力は上」と気心の知れた仲だ。上江洲が誘ってペアを組み、「ぶっつけ本番」で呼吸を合わせていった。

 上江洲は「技術面で不安はなかったし、受け身にならないでおこうという話だけはしていた」と確固たる自信と信念で戦い抜いた。互いに13日のシングルスにも出場し、上位2位に与えられる全国切符を狙う。

(大城三太)


粘り強さ発揮 女子複優勝 中村・熊田

女子ダブルス決勝 レシーブする中村陽菜(手前)と身構える熊田陽花

 一般ダブルスの中村陽菜・熊田陽花が粘り強さを発揮し、代表権を獲得した。熊田はジュニアシングルスに続き2冠となった。大学生と中学生で年齢が離れているが、琉球レオフォルテで長くプレーしてきた仲でコミュニケーションを取りつつ、プレーの修正を図った。

 ともに左利き同士。組むのは初めてだが、甘いレシーブに対して積極的に強打を打ち込んだ。ミスや連続失点もあったが、大きく崩れることはなかった。

 中村は「まだミスが多い」、熊田は「レシーブの時はバックを狙われ、ラリーの時はフォアを狙われた」とそれぞれ浮かび上がった課題の克服を目指す。

 中村は「あせらず自分のペースで、最後まであきらめずに戦う」と全日本での完全燃焼を誓う。熊田は「まずは初戦突破を目指す」と一歩ずつ駆け上がる決意だ。

(大城三太)