「M35 OKINAWA」が400メートルリレーで頂点 マスターズ日本・アジアで新記録 陸上秋季記録会


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 陸上の第19回秋季記録会が12日、沖縄市陸上競技場で行われた。男子A400メートルリレーで「M35 OKINAWA」(知念新、矢野昌幸、山川宗矩、當眞裕樹)が41秒45で1位になり、マスターズM35クラス(35~39歳)の日本新記録とアジア新記録を確実にした。


全員「世界新狙っていた」 悪天候の中でも奮闘
 

男子A 4×100メートルリレー M35 OKINAWAのアンカーの當眞裕樹(左)にバトンをつなぐ3走の山川宗矩=12日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場(ジャン松元撮影)

 マスターズM35クラス(35~39歳)で日本・アジア新記録となる41秒45でゴールを果たした「M35 OKINAWA」(知念新、矢野昌幸、山川宗矩、當眞裕樹)。メンバーで喜ぶと思いきや、全員が「世界新(41秒30)を狙っていたので悔しい」と口をそろえ、悪天候に苦笑いした。

 知念、山川、當眞が今年35歳になる節目で、世界新を目標に約半年間、活動してきた。當眞が福岡在住だったり、それぞれ仕事の都合などで一緒に練習できなかったりもした。メンバーで集まった練習は2回しかなかったが、てっぺんを取る自信はあった。

 しかし、この日は終始雨で風も強かった。第1走者の知念は「思った以上の向かい風」にも練習通りのスタートを切った。第2走者は、今年何度もM35で日本新を塗り替えて勢いに乗る矢野。追い風も受けてトップに出て第3走者の山川につなぐ。山川は「スピードのコントロールが難しかった」と振り返るが、先頭をキープしバトンを當眞へ。當眞は「今までで一番の向かい風を感じた」が、堂々の1着だった。

 世界新の目標にはたどり着けなかったが、悪天候の中でも奮闘した。矢野は「状況は悪くても良い感じで走れた。来年は精度を高めていきたい」とリベンジを誓った。

(金良孝矢)