自転車、北中城の井上が男子スクラッチ頂点 踏ん張って底力を発揮 九州高校新人大会


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男子スクラッチ決勝 8キロを10分59秒519で走り抜き、優勝した北中城の井上幸洋(提供)

 自転車の全九州高校新人大会最終日は13日、熊本県の久留米競輪場で行われ、男子スクラッチ決勝(8キロ)で井上幸洋(北中城2年)が10分59秒519で頂点をつかんだ。3位に仲眞良河(北中城1年)が入った。男子ポイントレース決勝では大城朝海(北中城2年)が14点で3位に入賞、畑祐太郎(首里東2年)は6位だった。4キロ速度競争は畑が5位、大城が6位。

 井上幸洋(北中城)が男子スクラッチ決勝の8キロを10分59秒519で駆け抜け、九州王者に輝いた。ロード2位に続いて好結果を残し、成長した姿を見せた。競技は3日目。ケイリンにも出場し、「疲れも出ていて足が重かった」としながらも、踏ん張って底力を発揮した。

井上 幸洋

 「序盤で様子見しながら集団を離れずに、最後のスプリント勝負に懸ける作戦だった」と集団に混じりながら、駆け引きした。ラスト1周を迎え、順位は3番手。ここから一気にギアを上げて、得意のスプリント力で逃げ切った。「重いギアでの練習を取り入れて、こぐ力が以前よりも増した。レース中盤から積極的にアタックすることができたのも、今大会を通して成長した部分」と実感を込めた。

 次は3月に全国選抜のロードレースに出場する。「上位入賞を狙ってスプリント力を磨きたい」と上昇志向で挑む。
 (大城三太)