ツール・ド・おきなわ、男子210キロはプラデスが初の栄冠 県勢トップは當原12位


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 【北部】国内最大級の自転車競技の祭典「第34回ツール・ド・おきなわ2022」のレース部門は13日、名護市など北部地域で実施され、男子チャンピオンロードレース210キロはスペイン出身のプラデス・ベンジャミ(チーム右京)が5時間13分37秒で初優勝した。當原隼人(与勝高―日体大出、愛三工業)が5時間14分34秒で12位となり、県勢トップ。女子国際ロードレース100キロは金子広美(三重県)が3時間7分18秒で頂点に立った。

 チャンピオンレース前半は全体的にスピードを抑える展開。後半からの先頭争いが大きく動いたのは最終盤の残り約10キロ付近。最後の登りでプラデスがスパートをかけ、下り坂で追走する2人を突き放してゴールした。

 2019年の前回3位だったプラデスは「沖縄で初優勝できてうれしい。朝は雨も降っていたが晴れてすてきなレースになった」と6度目の出場での初勝利に喜びをかみしめた。前回7位だった當原は、目標の10位圏内に届かず。終盤まで先頭集団にいたが最終盤の登り坂で脱落した。「体力の消耗が予想以上に激しく付いていけなかった」と振り返る。知り尽くした地元のレースで「来年こそは優勝したい」と雪辱を誓った。

 北部広域市町村圏事務組合などが主催。本格的なレースは3年ぶりの開催。沿道にはファンや地域住民らが集まり、声援を送った。
 (長嶺晃太朗、岩切美穂)

男子チャンピオンレース210キロでトップでゴールしたプラデス・ベンジャミ(チーム右京)=13日正午ごろ、名護市
 當原 隼人