アフリカ・ザンジバル島の野球チーム、沖縄の高校球児と熱戦! 海外協力隊員の指導が縁「経験持ち帰りたい」


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互いの健闘をたたえ合うザンジバルと沖縄選抜の選手ら=13日、宜野座球場

 【宜野座】東アフリカ・タンザニアのザンジバル島の野球チームと県内高校選抜による国際交流試合の最終戦が13日、宜野座球場で行われた。2014年に青年海外協力隊員として赴いた上原拓さん(現普天間高監督)が、まだ野球がプレーされていなかった現地で初指導したことが縁で今回の来沖となった。

 ザンジバルチームは20代前半の13人。2日に沖縄入りし、平日は宜野湾市の普天間高で練習した。最終戦で上原さんが監督を務めたザンジバルは、各高校の選手による沖縄選抜に1―14で敗れた。ザンジバルチームは終始、控えの選手が元気いっぱいにメンバーを応援。出場選手のファインプレーには全身で応えた。野球を楽しんでいる様子が伝わり、確実に当地で根付いていることをうかがわせた。

 ザンジバル野球連盟名誉会長を務める事業家の島岡強さんは「上原さんと連絡を取り合い準備を進めてきた。沖縄チームもザンジバルに来てほしい」と期待した。県高校野球連盟の川畑三矢会長が国際交流事業の修了証を双方の選手に手渡した。

 ザンジバルのコーチを務めたカシムさんは「経験を持ち帰り、指導に生かしたい」、上原さんは「選手が視野を広げることにつなげてもらえたら」と話した。滞在中の宿舎は上原監督の自宅が提供された。試合のほか、普天間高で授業交流や文化体験も行った。
 (池辺賢児通信員)