軟式野球の第4回九州少年大会が12、13の両日、熊本県で行われた。県代表の嘉数中は決勝へ進み、人吉球磨ビッグボーイズ(熊本)を3―1で破って頂点をつかんだ。1回戦は大分西中に1―0で競り勝ち、準決勝は5―2で吾田中(宮崎)を下した。嘉数中は10月の島田杯で準優勝し九州大会に出場した。
嘉数中が九州を制した。開催地である熊本との決勝は、エースの與那嶺景吾が一人で七回を投げ抜いた。
初回こそ「ストレートが伸びず、コントロールに苦しんだ」と1点を失ったが、その後は徐々にギアを上げて相手打線を封じた。「三回までは直球中心、五回以降はカーブで追い込み、決め球のスライダーがよく決まった」と納得の投球だった。
初回の1―1の同点から、すぐに攻勢に出た。二回表、渡悠斗が二塁適時打を放ち2―1と逆転に成功。三回は與那嶺が二塁打、渡慶次幹主将の適時打でさらに1点を追加した。渡慶次主将は「個人個人が飛び抜けてうまい訳ではないが、チームとしてまとまると強い」と自信をつけた。
與那嶺は「1試合1試合ごとにチームが成長していくのを感じた」と大きな経験値を得た。
比嘉佑樹監督は「エースの與那嶺がよく抑えてくれた。打撃面では日ごとにヒーローが出て、チーム一丸になれた」と団結力の強さをたたえた。
(大城三太)