伝統の手踊り、厳かに 五穀豊穣、繁栄願い恩納・仲泊で「ウシデーク」


社会
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地域の繁栄などを願い行われた「ウシデーク」=21日、恩納村仲泊

 【恩納】恩納村仲泊のあしび庭(なー)で旧暦9月9日の21日、集落の五穀豊穣(ほうじょう)・住民の健康繁栄を祈願する祭祀(さいし)舞踊・ウシデークが行われた。

 昔、木の臼を太鼓代わりにたたいたので、漢字を当てると臼太鼓となる。おそろいの紺地の着物に赤い鉢巻きを着けた31人の女性たちが、唄と太鼓で円陣になり踊った。
 年季の入ったガジュマルの大木の下、幻想的な空間で扇子や四つ竹を持ち、あるいは手踊りで舞う。うんな節で始まり、うんな節で終わる11曲をゆったりと披露。集まった住民たちの感動の拍手を誘った。
 大城敦仲泊区長によると、恩納村では現在でも仲泊を含め、名嘉真、恩納、谷茶、冨着の5集落で行われている伝統祭祀舞踊という。
(小山猛三郎通信員)