沖縄SV、JFL昇格へ「チーム一丸」 全国地域CL決勝ラウンド、23日に初戦 


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セットプレーの練習で位置取りを確認するFWの山田雄太(左)と一木立一=17日、豊見城市陸上競技場

 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す沖縄SVは17日、全国地域チャンピオンズリーグ(CL)で初めて挑む決勝ラウンドを前に豊見城市陸上競技場で公開練習を行った。パス回しや走り込みをこなし、最後はセットプレーで位置取りの確認をした。監督兼選手の高原直泰は「ようやくつかんだチャンス。浮かれるのではなく、気持ちをリセットしてしっかり準備していく。チーム一丸となって昇格したい」と決意を込めた。

 決勝ラウンドは4チーム総当たり戦で、上位2チームがJFL昇格の権利を得る。初戦は23日、ブリオベッカ浦安と対戦する。10月の全国社会人選手権を制し勝ち上がってきた強豪チームで、秋本和希主将は「セットプレーが強い。どれだけ空中戦で対応できるかが大事」と語る。「去年おととしと、あと一歩で決勝ラウンドへ行けず、本当に悔しかった。今年の僕たちはどこからでも点が取れる」と自信を持って挑む。

全国地域チャンピオンズリーグ決勝ラウンドに向け、チームを鼓舞する沖縄SV監督兼選手の高原直泰

 1次ラウンド2試合で先制点を挙げ、チームを勢い付けた一木立一、同じく攻めの主軸となった山田雄太の出来も勝敗のポイントとなる。一木は「2人で崩してシュートを打てれば理想的」、山田は「バランスを取って互いに動き、最後はどっちかが点を奪えればいい」と信頼関係は抜群だ。

 GK花田力と共に守備の要となるDF岡根直哉は初戦の大事さを強調し「自分たちが準備してきたものを落ち着いて出せるかが鍵になる。いい結果を出せる自信はある」と集大成の舞台に臨む。同じくDFの鯉沼晃は第3節で対戦するFC刈谷に昨季まで所属。「ただただ負けたくない」と覚悟を示した。
 チームは遠征のための資金を募っている。沖縄SV電話=098(973)2771。
 (大城三太)

※注:高原直泰の「高」は旧字体