沖縄のナーベーラー「全国に広め隊」が始動 ヘチマを使ったみそ煮や天ぷら、デザートまで 東京・銀座でアレンジ料理披露


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ウクレレの演奏に合わせ「ナーベーラーの歌」を歌い、会場を盛り上げる山里章さん=23日、東京・銀座

 【東京】沖縄の食材・ヘチマの知名度アップを図ろうと、「ナーベーラを全国に広め隊」(大城朝夫会長)はこのほど、東京・銀座の居酒屋「銀座IN沖縄 いいあんべぇ」で多彩なアレンジ料理を披露した。東京沖縄県人会関係者ら約40人がヘチマ料理に舌鼓を打ち、全国区を目指すことを誓い合った。

 大城会長は「ゴーヤーは全国に広まった。次はヘチマの出番だ。沖縄料理、食材を含めた文化をもう一度全国に広めていきたい」「あか擦りとして使うだけではもったいない」と意気込んだ。来年は自身が茨城県つくば市に所有する畑で収穫したヘチマを使ってさまざまな機会で売り込む考えだ。

 この日は定番のンブシー(みそ炒め煮)のほか、天ぷらやモズク酢和え、ポーポーとバニラアイスクリームのデザートと、ヘチマの食材としての可能性を追求した料理が披露された。参加者たちは口々に「おいしい」などと話しながら、泡盛やオリオンビールなどを片手に、ヘチマの持つ可能性について語り合っていた。

 コザを拠点に活動するミュージシャンの山里章さんが会場に駆け付け、ウクレレの演奏に合わせて「ナーベーラーの歌」など3曲を披露し、盛り上げた。

 また、八重山古典音楽安室流師範第六世で、「広め隊」後援会長を務める伊良皆髙吉さんの初の独演会打ち上げも兼ねて行われ、門下生らとともに歌三線を披露した。
 (東京支社・謝花稔)