オリジンが3年ぶりにショートコントライブ 26日、那覇で「喜笑転決」


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コンビを入れ替えてのショートコントの稽古をするオリジン・コーポレーションの芸人=7日、那覇市のオリジン・コーポレーション

 オリジン・コーポレーション(首里のすけ代表)のお笑いライブ「喜笑転決vol.320」が26日、那覇市ぶんかてんぶす館テンブスホールで開催される。約15組の芸人がネタを披露するほか、ショートコント企画も行われる。コンビを入れ替えてのショートコントが行われるのは、新型コロナの感染拡大で2020年3月にライブが急きょ配信になったとき以来の2年8カ月ぶり。

 「喜笑転決」は、オリジン・コーポレーションが毎月第4土曜日に開催しているお笑いライブ。同事務所所属の芸人15組前後が出演し、ネタを競い合う。芸人は観客の投票で、面白い順にG1からG3のグループに分けられ、次のライブの持ち時間が決まるため、全力で笑いを取りにいく。

 ライブでは毎回、コンビやピン芸人のネタ見せとは別に、ショートコントなどの企画が用意されていた。一方で、コロナ後は感染防止の観点から、エピソードトークなど、稽古のときにコンビ以外で芸人同士が接触しなくて済む企画が中心となっていった。舞台やライブなどさまざまな公演が盛んに行われている昨今の状況を鑑みショートコントを復活させた。芸人でもある首里のすけ代表は「コンビでネタをやるときはあうんの呼吸だが、メンバーが変われば新たな発見があり刺激になる」と意義を語る。

 7日にあったショートコントの稽古には約10人の芸人が参加した。「落ちっぽくない」「ボケを受け止めるのが早い」。笑いの合間に芸人たちは、せりふの間や役の設定、ボケの見せ方など、作品について真剣に言葉を交わす。配役を替えて同じネタを試してみるなど、試行錯誤が続いた。

 コロナ禍中の2020年秋に、「喜笑転決」デビューをした鉄筋ビビンバの佐久川正竹は「ことしの春ごろから観客を前にネタ見せができるようになったが、配信ばかりで先輩芸人と話せる機会も限られていた」と振り返る。「自分が思い付かなかったボケや動きの発見につながっている」と本公演に向けた稽古の手応えを語る。鉄筋ビビンバの前津龍平は「オリジンのショートコントの歴史は長い。絶対面白いので見に来てほしい」と来場を呼び掛けた。
 (藤村謙吾)


 「喜笑転決」は午後7時開演。チケットは一般2千円。小学生千円。未就学児膝上無料。2千円の配信チケットもあり。問い合わせは電話098(866)6118。