Anlyさんとのコラボ「未来節」も合唱 伊江中校内合唱コンクール


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Anlyさんとのコラボ企画でAnlyさん(前列中央)と作った曲を一緒に歌う生徒たち=10月20日、伊江中学校体育館

 【伊江】伊江中学校(玉城学校長)は10月20日、同校体育館で「響かせようこの伊江島に未来へ続く新たな一音を」をテーマに、校内合唱コンクールを開催した。保護者や伊江小学校、西小学校の6年生も駆け付け、中学生の迫力のある歌声に聞き入った。村が実施する復帰50周記念事業の一環として、村出身のシンガーンライターAnlyさんとのコラボ企画もあり、華やかなコンクールとなった。

 審査の結果、グランプリは3年1組、金賞は2年1組と3年1組、銀賞は1年1組と2組となった。個人賞では指揮者賞に知念波音さん、伴奏者賞は島袋桃菜さんが選ばれた。アトラクションでは儀間美乃里さん(3年)のピアノ演奏、大城雅妃さん(1年)の三線演奏、大城百愛さん(1年)の空手演武があり、練習を積んだ演奏や演武に大きな拍手が鳴り響いた。

 「歌でつなぐ島の歴史そして未来へ」をテーマにしたAnlyさんとのコラボ企画は、生徒から募った言葉を基にAnlyさんが作詞・作曲した歌「未来節」を全生徒が一緒に歌った。生徒が未来に残したいもの、青い空や広い海、美しい島の言葉やぬくもり、愛などがAnlyさんの美しいメロディーとともに紡ぎ出された。

 特別審査委員も務めたAnlyさんは「どの学年もすてきな歌声、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれて、音楽っていいなと思った。生徒たちと紡いだ歌、未来節には、みんなの島への愛情もいっぱい込められていると感じた。みんなと歌えてよかった」と振り返った。

 3年生の棚原天夢さんは「中学校最後の合唱コンクールで、みんなと心を一つにして歌うことができた。Anlyさんが作った曲も一緒に歌うことができて楽しかった」と話した。伴奏者賞を受けた島袋桃菜さんは「緊張したけど最高に楽しめた」と感想を述べた。

 伊江村出身でナンポーやちとせ印刷の会長を務める安里正男さんから寄贈されたグランドピアノ(600万円)で、生徒たちは練習を重ねた。当日は安里さんから寄贈された400万円の音響機器が活用された。

(知念光江通信員)