金城が空手男子個人形でV 研究奏功、初の26点台 全九州高校新人大会


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 全九州高校新人大会のボクシングと空手道が18日、開幕した。鹿児島県で行われた空手道の男子個人形で金城匠杜(浦添)が決勝に進み、パープーレンで26・06点を取って頂点に立った。女子個人形は上原彩楓(コザ)が準優勝だった。団体形では男子の浦添、女子の前原がそれぞれ準優勝した。沖縄県体協スポーツ会館で始まったボクシングAパートの1回戦はライトフライ級の根間空志(陽明高支)が3回RSC1分55秒で勝利し、ライト級の泉川寛愛(中部商)は1回RSC1分55秒で勝って準決勝に進出した。ライトウエルター級の川端響也(名護商工)、ミドル級の波平励二(沖縄水産)は判定勝ちで4強入りした。


 

男子団体形準優勝の浦添。金城匠杜(中央)は男子個人形を制した(提供)

 納得の試技だった。男子個人形の南ブロック順位決定戦で第1、第2ラウンドいずれも1位通過し迎えた北ブロック1位との決定戦。金城匠杜(浦添)はパープーレンで自身初の26点台に乗せて勝ちきった。「良かった。弱かった部分を鍛えてきた成果が出せた」と喜んだ。

 技術点は取れるが、スピードや力強さの競技点に弱さを感じていた。県大会以降「勢いのある打ち方」を研究し磨きをかけた。「見せ場でどれだけインパクトをつけられるか」。今回改善したが、全国に向けて課題は変わらない。得意形のスーパーリンペイでも「26点台を取れるようにしたい」と、九州制覇を弾みに、さらなる強化を図って全国で勝ち抜く力を研ぎ澄ませる。

(謝花史哲)