沖縄発「循環経済」発信 東京 JA、オリオン実践報告へ


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取り組みを紹介するオリオンビールの丁野良太さん(左から2人目)、JAおきなわの栢野英理子さん(同3人目)、農林中央金庫那覇支店長の坂本賢修さん(右端)=17日、那覇市の琉球新報社

 12月2日に東京・大手町で開かれるSDGs(持続可能な開発目標)イベントに、JAおきなわとオリオンビールが参加し、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」をテーマに沖縄での実践を紹介する。オンライン配信もあり「大丸有SDGs ACT5」のウェブサイトから全国で視聴できる。

 「大丸有SDGs ACT5」は、日本経済の中心地である東京駅前の大手町・丸の内・有楽町エリアを起点に、SDGsの推進に取り組む企業・団体が集まるプロジェクト。12月のイベントは県内2社の発表を基に討議や実食を行い、沖縄発でサーキュラーエコノミーの理解を深める。

 JAおきなわはサトウキビの多面的な役割や、環境負荷を軽減する黒糖づくりの魅力を紹介する。マーケティング戦略室の栢野(かやの)英理子副室長は「環境にいい食べ物という視点から黒糖に注目してもらう」と意気込む。

 オリオンビールは県産酵母を使用した「ザ・プレミアム」など、県産素材の活用と循環型産業の実践を報告する。丁野良太CSR・広報課長は「農家や企業と連携したフードロスの取り組みを紹介する」と語った。

 「大丸有SDGs ACT5」実行委員会の一員である農林中央金庫が、県内2社の出演で連携した。

 同那覇支店の坂本賢修支店長は「沖縄らしい取り組みの発信を通じ、消費者行動につなげたい」と期待した。 (與那嶺松一郎)