沖尚サヨナラ負け、仙台育英に4-5 東恩納粘りの投球も悔しい最終回 明治神宮大会第2日


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 野球の明治神宮大会第2日は19日、神宮球場で高校の部2回戦などが行われ、九州代表の沖縄尚学は初戦の2回戦で東北代表の仙台育英(宮城)に4―5で敗れた。沖尚は初回に先制点を挙げ、四回と五回にも中押しし4―0とリードしたが、最終回に5安打を浴びるなどして5失点し、サヨナラ負けを喫した。大学の部は国学院大(東都)がベスト4入りした。国学院大は準々決勝で仙台大(東北)を6―2で退けた。第4試合は九州共立大(九州)と名城大(愛知・東海・北陸)が対戦する。


 初回に1点を先制し、中盤には追加点を挙げ4点をリードした。エースも出塁こそ許すものの、要所を締めて八回まで無失点だった。

沖尚―仙台育英 力投する沖尚先発の東恩納蒼=19日、明治神宮野球場(普久原裕南首都圏通信員撮影)

 盤石な試合運びに見えた九州王者の沖縄尚学だったが、序盤から危険な兆候はあった。先発の東恩納蒼は、立ち上がりから変化球の制球に苦しむ場面が目立った。フルカウントも多く、後半にかけてはカウントを悪くしてからストライクを取りにいった球を、仙台育英打線に鋭く打ち返されるようになった。

 東恩納の変化球は敵将の須江航監督も「とにかく良い」と舌を巻くレベルだが、一方で球数が増えるリスクもあるもろ刃の剣でもあった。

 8イニングで126球。「自分では分からない、疲れや指の掛かり具合の変化とかがあったかもしれない」。九回、4安打に失策が絡み、相手に流れを持っていかれて同点。直後の145球目を狙い打たれた。中堅に運ばれ二走が生還。沖尚の神宮での戦いは終わった。

 春を見据え、背番号1のやるべきことは明確だ。「ストレートの球威と、変化球の精度を上げる。九回でも質が落ちない投球ができるようにしたい」

 レベルアップを図り、秋に味わった悔しさを春の大舞台で晴らす決意だ。

(普久原裕南首都圏通信員)