沖尚女子は柔道8強 格上と競り合うも惜敗 男子は2回戦敗退 全九州高校新人大会


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 全九州高校新人大会は19日、柔道、ボクシング、空手道を行った。沖縄県那覇市の県立武道館での柔道女子団体で沖縄尚学は準々決勝で柳ケ浦(大分)に1―1の内容差で惜敗。男子沖尚は2回戦で東海大熊本星翔に1―2で敗れた。県体協スポーツ会館でのボクシングは男子Aパートライト級の泉川寛愛(中部商)、ライトウエルター球の川端響也(名護商工)が20日の決勝に進出。鹿児島県での空手は男子3人制団体組手で美里工が20日の決勝トーナメントへ。男子個人組手は55キロ級で平良嘉紀(沖縄尚学)、76キロ級で仲宗根輝(名護中―鹿児島城西)、76キロ超級で當銘琉粋(浦添)が決勝に駒を進めた。女子の5人制団体組手の南ブロックで八重山が1位となり、同種目で同校初の選抜出場権を得た。


 

沖縄尚学―柳ケ浦 大将戦で勝利する沖尚の三浦直美(左)=19日、県立武道館(喜瀬守昭撮影)

 女子団体戦で初戦の2回戦を勝ち抜いた沖縄尚学が8強入りした。準々決勝は1―1で並び、内容差の惜敗。4強には一歩届かず、悔しさをにじませたが、上手と見ていた相手と競り合い、次につながる試合ができた。

 大分1位の柳ケ浦との準々決勝。0―1で後を託された大将の三浦直美(1年)が最終盤に相手の仕掛けに合わせて返し技を決めた。体を預けたが、一押し足りず技ありにとどまった。抑え込みにいくも「逃げられた」。優勢勝ちで1勝は取ったが、チームとしては敗退となった。

 先鋒(せんぽう)を務めた主将の島袋芽子(2年)は「自分が一本負けさえしなければ」と唇をかんだ。ただ「体力や体格は他県とも引けを取らないと思う」と戦える手応えはあった。「ここから九州、全国上位を狙えるチームにしていきたい」と誓った。三浦は「組み手争いで勝負できた。個人で優勝を目指したい」と気持ちを切り替え、団体戦での白星を弾みに個人戦への意気込みを見せた。

 (謝花史哲)


男子・沖尚 リズム乗れず悔しさ

東海大熊本星翔―沖縄尚学 払い腰で一本勝ちする沖尚の次鋒・宮平匡一郞(上)(喜瀬守昭撮影)

 男子団体戦で沖縄尚学は2回戦で涙をのんだ。1回戦は4人が一本勝ちで圧勝したが、2回戦は思うようにリズムに乗れず勝ち星を積み上げられなかった。

 先鋒で引き分け。次鋒の宮平匡一郎(2年)が払い腰で一本勝ち。続く中堅で敗れ、副将も技ありを取られた。大将の知念輝音主将(2年)が一本勝ちすれば内容差で8強入りが決まったが「掛け急いでしまった」と引き分けに。「攻め切れていなかった。もっと緊張感を持って稽古していきたい」(知念)と悔しさを糧に挽回を誓った。

(謝花史哲)