プロバスケットボールBリーグ1部西地区3位の琉球ゴールデンキングスは19日、沖縄アリーナで今季第10戦を行い、滋賀レイクス(西地区8位)に72―51で快勝した。通算成績は8勝2敗で2位に浮上した。
第1クオーター(Q)からリードを広げたキングスは、全員が中への意識を高く持ち、果敢にゴール下にアタックを仕掛けた。インサイドで強みを発揮し、最後まで優勢を保ち圧倒した。
リーグは約3週間の中休みが明けて再開。昨季のけがでチームから離脱していた牧隼利が復帰し、約9カ月ぶりにファンの前でプレーした。次戦は20日に沖縄アリーナで滋賀と戦う。
(沖縄アリーナ、6901人)
キングス 8勝2敗
72―51(21―11,18―14,23―13,10―13)
滋賀 2勝8敗
【評】キングスは第1Qで10点のリードを広げ、堅守も貫き、滋賀の反撃を許さなかった。インサイドでシュートを狙うプレーを増やして確実に加点を続け、20点差の安全圏を確保し続けた。
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今季最少失点の51点で滋賀を抑え込み、約1カ月ぶりのホーム戦で21点差をつけて快勝した。キングスは細かいパスをつないだり、アタックを仕掛けたりしてインサイド勝負で流れを引き寄せ得点を積み上げた。
この日は先発メンバーを変更。大黒柱のジャック・クーリーと今村佳太は第1戦からそのままの起用だったが、守備が持ち味で勝負どころで投入されることの多い小野寺祥太をスターティングファイブに。岸本隆一も出だしから試合を組み立て「スタートメンバーは良かった」(桶谷大HC)と期待に応えた。
前回広島戦から続いて2回目の先発となったジョシュ・ダンカンを含め5人は20分以上プレー。ダンカンはチーム最多の21得点を挙げるなど徐々にキングスに適応していることをうかがわせた。
小野寺はスチールから1人速攻を決めるなど攻守で見せ場をつくった。
牧隼利も復帰し、さらに厚みのあるチームへと期待は高まる。牧は「まだ準備しきれていないが、最後もどうコートに立てるか。焦らず冷静にやっていこうと思う」と完全復調を目指す。
(謝花史哲)
再開戦としては上出来
桶谷大HC(キングス)の話 全体を通して守備は悪くなかった。攻撃は失速してしまった。ターンオーバーを減らしていいリズムで得点ができるようにしたい。再開1試合目にしては上出来だったかなと思う。
新システム、時間必要
保田尭之HC代行(滋賀)の話 新体制での初戦。新しいシステムを導入していて時間が必要。時間が解決してくれるというところでは前半と後半は仕上がりが違った。明日は攻撃リバウンドをどう抑えていくかということが鍵になる。