ビクトリーマッチ敗退も勝ち点拾う底力 琉球アスティーダ、東京に2-3 


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 卓球ノジマTリーグの琉球アスティーダは20日、宮城県仙台市宮城野体育館で木下マイスター東京と対戦し、ビクトリーマッチの末に2―3で敗れた。第1マッチダブルスは吉村和弘・木造勇人が0―2、第2マッチシングルスは有延大夢が0―3で敗れた。第3マッチシングルスは吉村真晴が3―0でストレート勝ち。第4マッチシングルスは吉村和弘が3―1で勝利した。1ゲームで勝者を決めるビクトリーマッチは吉村真晴が及川瑞基に0―1で敗れた。通算成績は7勝5敗で勝ち点25、順位は1位のまま。

 次戦は27日、岡山県の笠岡総合体育館で岡山リベッツと戦う。


 琉球アスティーダはビクトリーマッチでの敗戦となったが、0―2からの挽回で、勝ち点1を拾い上げる底力を見せた。

 第3マッチの吉村真晴が鋭く逆コースを突くバックを武器に劣勢の展開から追い上げ、勝利で流れを変えた。続く弟の和弘も、及川瑞基を左右に揺さぶる戦略で打ち勝った。

 ビクトリーマッチは吉村真と及川の決戦。吉村真は4―2とリードしたが、流れを渡し連続失点で5―10とされた。この後に4連続得点と粘ったが、宮城県出身でホームからの声援を受けた及川に屈した。

 アジアカップ男子シングルスで日本勢として33年ぶりに優勝した張本智和は、開催地のタイから戻ったばかりながら、ベンチで勝負を見守った。

 張一博監督は「本人からはいつでも出られるという話があったが、(国際大会直後で)けがでもしたら大変なことになる」と欠場の判断を下した。

 張本も宮城県出身で「生まれ育った地で地元のみんなにプレーを見せたかったが、出場を控えさせてもらった。次の岡山戦は出場予定なので勝利を目指す」と力を込めた。

(大城三太)