プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは20日、沖縄アリーナで今季第11戦を行い、滋賀レイクス(西地区8位)に89―84で競り勝った。2連勝で通算成績は9勝2敗となった。
キングスは第1クオーター(Q)、インサイドを中心に攻め込み先行した。しかし第2Q以降は滋賀が精度の高い外角シュートを重ねるなど一進一退の展開に。最終第4Q、キングスは終盤に推進力のあるアレン・ダーラムを起点に攻め、リードを確保。最後はジャック・クーリーがゴール下で強さを発揮し打ち勝った。
次節は26、27日に沖縄アリーナで島根スサノオマジックと戦う。
キングス 9勝2敗
89―84(23―21,17―19,20―24,29―20)
滋賀 2勝9敗
【評】キングスはジョシュ・ダンカンが第1Q途中に右腕に違和感を抱え離脱した中、一進一退の攻防が第4Qまで続いた。互いにファウルトラブルに陥ったが、ジャック・クーリーとアレン・ダーラムが制空権争いなどで踏ん張り最後までもつれた試合を制した。
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西地区を引っ張ってきた地力を発揮する戦いぶりだった。4点を追う第4Q、球際の勝負で競り勝ち、次々と外国籍選手をファウルトラブルに追い込んだ。対しキングスは終盤、ファウル四つで後のないジャック・クーリーが勝負どころでコートに入り強さを爆発、空中戦を制して試合を決めた。
キングスは第1Q開始早々に攻守で要となるジョシュ・ダンカンがけがでベンチに下がった。「3ビッグ」で高さをそろえてきた滋賀に苦しい展開も予想されたが、ダンカンの穴を埋めるように今村佳太が守備で体を張った。アレン・ダーラムも持ち前の推進力を要所で発揮。3点弾を連発し突き放そうとする滋賀を我慢強く追い掛けた。
第4Qはクーリーがリバウンド力で勢いに乗りかけた滋賀を止めるなど、最終的にはゴール下の争いで滋賀の4選手をファウルアウトに追いやった。クーリーは29得点、16リバウンド。「鬼神のごとき活躍」(桶谷大ヘッドコーチ)だった。勝利に大きく貢献したクーリーは次の島根戦に向け「相手も強いチーム。ハードにいきたい」と疲れを見せず勝利を誓った。
(謝花史哲)
後半我慢できた
桶谷大HC(キングス)の話 開始5分でダンカンがけがしてしまい、苦しくなったがみんなでゲームをつくってくれたと思う。チームが同じ方向を向いてプレーしたから逆転して勝利につながった。後半我慢していいバスケができた。
競うことができた
保田尭之HC代行(滋賀)の話 この日は、やりたいことが長い時間できて競うことができたと思う。勝つチャンスはあった。自分たちがファウル27個。相手が17個。この差を埋めるためにもレベルアップして戦わないといけない。