上与那原が男子2位 喜納は女子3位 大分国際車いすマラソン


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上与那原寛和(SMBC日興証券)

 第41回大分国際車いすマラソンは20日、大分県庁前―ジェイリーススタジアムのコースで行われ、女子(T34/53/54クラス)は喜納翼(琉球スポーツサポート)が1時間38分11秒で3位となった。男子T33/52クラスは上与那原寛和(SMBC日興証券)が1時間50分ちょうどで2位入賞を果たした。男子(T34/53/54クラス)はマルセル・フグ(スイス)が1時間21分10秒で10度目の優勝を飾った。鈴木朋樹(トヨタ自動車)が1時間24分44秒で日本勢トップの2位だった。女子は土田和歌子(ウィルレイズ)が1時間37分59秒で制した。ハーフマラソンでは北京冬季パラリンピックのアルペンスキー座位で3冠の村岡桃佳(トヨタ自動車)が54分10秒で勝った。

 東京パラリンピック銅メダリストの上与那原寛和(SMBC日興証券)が、熟練の走りで2年連続の2位に入った。序盤から1位の選手とスピードを飛ばし合った一方、約26キロ地点から互いにけん制し合いペースダウン。風にも泣かされ結果的にタイムが伸びず、「残念だった」と肩を落とした。

 これまでの自己ベストは、2008年の北京パラリンピックで銀メダルを獲得した時の1時間40分7秒。それから14年がたつが、今でも狙っているのは、世界記録の1時間40分3秒まで残り4秒を縮めることだ。

 今季のレースは大分で終わり、これからの照準は来季のトラック競技に移る。「世界選手権の代表に選ばれることが目標」と気持ちを切り替えた。(金良孝矢)