離島の児童生徒、大会派遣費補助の拡大を 石垣市議会が沖縄県教育長に意見書


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半嶺満県教育長(右)に意見書を手渡す石垣市議会の我喜屋隆次議長=14日、県教育庁

 石垣市議会の我喜屋隆次議長らは14日、県教育庁に半嶺満教育長を訪ね、離島児童生徒の県大会派遣費について補助拡大を求める意見書を提出した。意見書によると、市内の児童生徒が本島開催の県大会に出場するため、航空運賃や宿泊費などで約3~4万円の出費が必要とされる。県大会に出場する市内の児童生徒は年間約4300人。市が沖縄振興特別推進交付金を活用し一度の派遣で8千円を補助するが、家庭への負担が大きいとして、県に対し、離島児童生徒の県大会派遣費の補助拡大を強く要請した。

 我喜屋議長は「派遣が年複数回あると家庭の負担は大きい。県大会は進学進路につながる場でもあるので、ぜひ検討いただきたい」と要望した。

 半嶺教育長は「経済的な事情で子どもたちの可能性が狭められてはいけない。今後関係部局も含め、検討させていただきたい」と述べた。
 (吉田早希)