桜吹雪を沖縄の子どもたちに残したい…花びらが舞い散るクメノサクラの保護・普及へ資金募る 本部・伊豆味


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
伊豆味のクメノサクラ

 【本部】沖縄の子どもたちに桜吹雪を―。本部町花いっぱい推進協議会伊豆味支部は花びらが散る桜・クメノサクラの保護と普及のためのクラウドファンディング(CF)を実施している。来年の2月14日まで。徳村政邦支部長は「クメノサクラを未来に残していきたい」と協力を呼びかけている。

伊豆味区でクメノサクラの保護・育成などに取り組む花いっぱい推進協議会の関係者ら(提供)

 県内に自生するカンヒザクラは花ごと地面に落ちるが、クメノサクラは本土のソメイヨシノのように花びらが一面に舞い散る。1950年代に久米島で発見され、町伊豆味区に持ち込まれた。一時は絶滅しかけたが、区の任意団体「十八日会」などが中心となって保護・普及活動を進め、現在では千本程度に増えている。しかし、コロナの影響で募金や支援が集まりにくくなり、保護のための費用が不足しているという。

 徳村支部長は「3月上旬に咲き始めると、最初は純白、その後は花の中心部がピンク色に変わっていく。高貴な香りもする」とクメノサクラの魅力を語る。地域活性化の起爆剤になることも期待している。

 CFの目標金額は150万円。一口千円から10万円。返礼品の中にはクメノサクラをイメージした薄型香、藍染めストール、琉球ガラスなどがある。CFはhttps://a-port.asahi.com/okinawatimes/projects/kumenosakura/からアクセスできる。
 (長嶺晃太朗)