【沖縄】専修学校インターナショナルデザインアカデミー(IDA)の2年生がこのほど、沖縄市中央のパルミラ通りで期間限定のアパレルショップを開いた。「Build up」をテーマに、古くなった服をリメークして販売した。企画から生産、店舗運営までを生徒が手掛け、アパレル業界のリアルを実践的に学んだ。
IDAでは2年生の修了制作として毎年、期間限定のアパレルショップをコザや那覇市などで開店している。今年は古くなった服をリメークすることで、アパレル業界が直面する環境問題に取り組んだ。
5月から店の内装を始め、ポップでアメリカンな雰囲気に仕上げた。写真を撮りやすいような店内の導線も意識。売り出された約300点の服は、1980~90年代を意識したデザイン。デザイン学科の生徒が作った品や買い付けた服が並んだ。
広報を担当したビジネス学科2年の宮城一貴さん(20)は「SDGsが注目される時代で、服に関わる学生として何ができるか考えた。リアルに店を作ることで経営的な面も学ぶことができた」と振り返る。
デザイン学科2年の平良彩さん(20)は、デザインから生産までを自らで手掛け、オリジナルのベストを作った。「縫製に時間がかかり苦労した。将来は販売もデザインも両方経験したい」と目を輝かせた。
(石井恵理菜)