ソフトバンク・東浜「もっと勝たなきゃ」 沖縄出身で初のノーヒットノーラン達成、今季振り返る


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報道陣のインタビューに応えるソフトバンクの東浜巨=23日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(金良孝矢撮影)

 プロ野球ソフトバンクの東浜巨投手(うるま市出身、沖縄尚学高―亜細亜大出)が23日、那覇市の沖縄セルラーパーク那覇で行われた球団の野球教室・ベースボールキッズ2022に参加した。児童と交流しつつ、質問攻めされて苦笑いする場面も。今季は5月11日の西武戦で、プロ野球史上84人目、沖縄県出身者として初の無安打無得点試合を達成した。2017年以来の2桁勝利も手にした今季を、報道陣を前に振り返った。

―地元に帰ってきて野球教室で指導した感想は。

 「ホークスのホームのユニホームを着て、沖縄で教室ができたのは選手冥利(みょうり)に尽きる。本当にうれしく思う。子どもたちの笑顔を見ていると、僕らが元気になる」

 「プロ野球選手と触れ合える機会はなかなかない。小学6年の時に(元プロの)新垣渚さんと会ったが、それくらいしかなかった。子どもたちにとって良い思い出になったらいい」

―10年目のシーズンを振り返って。

 「大きなけがなく、最後まで完走できたのが何より一番かと思う。数字で言えば、納得のいく数字は全然一つもないので、反省も多いシーズンだった」

―納得のいかない部分とは。

 「規定投球回数に乗っていないし、2桁は勝ったが、もっと勝たなきゃいけない」

―来季はどんなシーズンにしたいか。

 「(今季は)リーグ優勝を逃しているので、来年しっかり優勝できるよう、チームの一員として力になれるよう頑張りたい」

―高校と大学が同じ、嶺井博希捕手が加入する。

 「純粋に縁だなと思う。まさか同じユニホームを着て、また一緒に野球ができるのはうれしく思う。僕らの高校当時を知っている県民のファンが一番楽しみにしていると思う」

―子どもたちにとって、どんな選手になりたいか。

 「記憶に残るような選手にならないといけない。少しでも目標にしてもらえる選手になりたい」

―日本復帰50年の節目でノーヒットノーランも達成した。

 「沖縄にとって節目の1年だったので、そういう結果を出せたことはうれしく思う。まだまだ注目してほしい」 (金良孝矢)