休眠中の「那覇市の振興に関する協議会」、知念那覇市長が国に再開を要請


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記者会見する知念覚市長=24日、那覇市役所

 知念覚那覇市長は24日の定例記者会見で、21、22の両日に内閣府や防衛省の官僚らと面談した際、国と市などでつくる「県都那覇市の振興に関する協議会」の再開を求めたと明らかにした。「国の方も対応していくような姿勢が見られた」と手応えを語った。

 振興協は、那覇市が那覇軍港を受け入れてきたことに対する振興事業の協議会だが、2013年を最後に休眠状態となっている。振興協で市が求めた事業のうち、沖縄セルラースタジアム那覇は整備されたが、「中心市街地の活性化」と「ウオーターフロント整備」は実現していない。知念氏は「何ができるか練っていきたい。那覇軍港跡地開発とは切り離して考える」と述べた。

 知念氏は24日、市内の各自衛隊基地の司令らとも面談した。空自那覇基地内の水路などで環境省の暫定指針値を上回る有機フッ素化合物が検出されている問題を含め、「市民生活に一番影響を与えない手法について一緒に考えていく体制をつくりたい」と要望したという。知念氏は「相手も理解を示した」と述べた。

(伊佐尚記)