沖縄SV、栃木にドロー 全国地域CL決勝R 高い守備力 最終戦へ望み


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 サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)昇格を目指す沖縄SV(九州)は25日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で全国地域チャンピオンズリーグ(CL)決勝ラウンド第2節を行い、栃木シティFC(関東、栃木)に0―0で引き分けた。ブリオベッカ浦安(全社1位、千葉)はFC刈谷に1―0で勝利した。2戦を終えて勝ち点4で栃木、浦安が並び、沖縄SVが勝ち点2で3位。昇格の条件となる2位以内に入るためには、次戦勝利することが絶対条件となる。沖縄SVは前半、相手にボールを持たれる場面が目立ったがゴールを守り切った。後半は攻める回数が増えたが、得点には届かなかった。第1戦も引き分けており、勝ち点は2。最終戦の第3節は27日、同競技場でFC刈谷(東海、愛知)と対戦する。


 

決勝ラウンド第2節 沖縄SV―栃木シティFC 前半、必死にゴールを守る沖縄SVの選手たち=25日、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場(大城三太撮影)

 沖縄SVは踏ん張って栃木に引き分け、最終戦へ望みをつないだ。2戦2分けの勝ち点2で現在3位。

 チームを支えているのは一丸となっての守備。前半は相手に主導権を握られ、守りを敷く場面が多かった。前線の一木立一、山田雄太もしっかり戻り、得点を許さなかった。

 秋本和希主将は「まずは失点しないことをチームで確認したが、前半は耐える時間が長かった」と流れが傾くのを我慢強く待った。

 その流れをつかんだのは後半だった。激しい運動量で動きを止めることなく、プレスを掛け続け、徐々にボールを奪う場面が増えた。FW陣のシュート回数も増え、セットプレーなどからも得点機はあった。それでも、栃木の厚い壁を崩すことはできなかった。

 ここまで無失点で守備力の高さを誇るが、勝ち点3を得るためには攻撃に比重を置く戦術も求められる。少ないチャンスをものにする決定力も勝利に必要不可欠となる。

 秋本主将は「もう最後はやるしかない。チームはいい雰囲気で一つにまとまっている。最終戦は立ち上がりから全力で挑む」とやる気をたぎらせた。

(大城三太)