しまくとぅば連絡協議会(名嘉山秀信会長)は22日、しまくとぅばの普及推進に特化して取り組む「しまくとぅば振興課」の設置を求め、沖縄県庁で照屋義実副知事に要請書を手渡した。照屋副知事は「しまくとぅばを担当する課がないといけない」として、設置に向けて積極的に取り組む姿勢を示した。
名嘉山会長は10年前の県民意識調査で約3割いたしまくとぅばの母語話者が、2021年度の調査で14%と10年で大きく減少した状況に対し「あと5年すればいなくなる。悠長なことは言ってられない」と危機感をあらわにし、しまくとぅば振興課を来年にも設置するよう求めた。
照屋副知事は13年度に10カ年計画の「しまくとぅば普及推進計画」が策定された一方で、しまくとぅばの普及が「遅々とした歩みにしかなっていない」と振り返り、担当課設置に向け前向きな姿勢を示した。
(武井悠)