多田謡子反権力人権賞に「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」 石垣への陸自配備計画に反対「戦争に怒る人々の心支える」


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石垣市への陸上自衛隊配備計画に反対するために街頭に立つ「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」のメンバーら=20日午後、石垣市

 【石垣】権力と闘い、人権を守る活動をした個人や団体をたたえる「第34回多田謡子反権力人権賞」に、沖縄県石垣市での陸上自衛隊配備計画に反対する「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」が選ばれた。同会は八重山の女性たちで組織される。毎週日曜に市内でスタンディングし、計画の反対を訴えている。

 戦争マラリア発生地近くで進められる陸自駐屯地建設に反対する同会は、戦争に怒る人々の心を支えているなどと評価された。

 山里節子会長(85)は「戦争は何もかも根こそぎ奪う。戦争に反対する思いをアピールしたいので、市街地に立っている。受賞は大きな味方に出会えた気持ちだ。多田さんの遺志に反しないためにもできることをしていきたい」と語った。

(西銘研志郎)