自転車 久貝(うるま)が中学1キロタイムトライアル制す 好タイム連発、200メートルも制す 県民体育大会


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 第74回沖縄県民体育大会が26日、開幕した。陸上男子100メートルは座間味凜玖(うるま)が10秒56で優勝。女子走り高跳びは1メートル73で徳本鈴奈(糸満)が制した。自転車男子1キロタイムトライアル中学で久貝一心(うるま)が1分15秒973の好タイムで優勝した。久貝は200メートルタイムトライアル中学でも1位。相撲団体は浦添が負けなしで頂点に立ち、個人一般の山本浩太、個人青年の東黒島治将がそれぞれ団体との2冠となった。空手の市郡対抗総合はうるまが121点で1位だった。


 

中学男子の1キロタイムトライアルで力走する高江洲中の久貝一心(カデナロケッツ)=26日、県総合運動公園自転車競技場(金良孝矢撮影)

 中学男子の200メートルタイムトライアルと1キロタイムトライアル。高江洲中3年の久貝一心(しん)=カデナロケッツ=が、トラック用ではないロードバイクで好タイムを連発すると、会場はどよめいた。両レースとも自己ベストで2冠達成。「全力でやったらたまたま取れた」とはにかんだ。

 自転車好きな父・裕志さんの影響で、3歳から自転車にまたがる。普段は裕志さんと一緒に主にロードで脚力を鍛えている。昨年から筋トレも始め、「スピードを長い時間保てる」のが強みだ。大会関係者は「ピストバイクに乗ったらもっと力が出せる」と期待を込めた。

 トラックで走るのは約1年ぶりだったというが、序盤からスピードに乗った。最初の種目の200メートルは緊張もあったが、堂々の1位が分かると気が抜けたのか落車。右足にかすり傷を負ったが、気を取り直して1キロへ。そこでも1周目から好ペースを維持して最後まで走り抜けた。

 応援に駆け付けた両親や祖父母らに良い姿を見せた。将来の夢は競輪選手。来春は県内強豪の北中城高への進学を考えている。「高校に入ったら、全国へ行って優勝できたらいい」と将来像を思い描く。

(金良孝矢)