コラソン、大同特殊鋼から10年ぶり白星 35-31 ホーム最終戦、貴重な勝利 JHL


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 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子8位の琉球コラソンは26日、沖縄県浦添市のANAアリーナ浦添で3位の大同特殊鋼と今季第12戦を行い、35―31で勝利した。レギュラーシーズンで大同特殊鋼から白星を挙げたのは、2012年9月の開幕戦以来10年ぶり。今季の通算成績は5勝7敗となっている。前半序盤からシーソーゲームとなったが、相手キーマンを激しい守備で徹底マーク。ミスを誘ってターンオーバーにつなげ、最大7点差までリードした。後半は1点差まで詰め寄られたが、攻守で集中力を発揮して逃げ切った。次戦は12月3日、宮城県のフラップ大郷21でトヨタ自動車東日本と対戦する。


 

琉球コラソン―大同特殊鋼 相手ボールをカットするコラソンの依田純真=26日、浦添市のANAアリーナ浦添(金良孝矢撮影)

 4点リードで後半残り時間わずか。点差を縮めたい相手が攻め立てるが、コラソンのCB依田純真がしぶとい守りでボールをカット。直後に試合終了のブザーが鳴り響くと、メンバーは両手を高く掲げて喜びをかみしめた。

 アグレッシブな守備が光った。何度も挑んでもなかなか勝てなかった強敵。ここ1週間、練習前にビデオを見て研究し、対策を練り上げた。

 前半から相手キーマンの外国人らをマークし、重圧を与え続けた。依田やLW峰岸勁志郎らのハードワークでミスを誘うと、速攻を決めて主導権を握った。攻撃的なディフェンスという徹底した共通認識の下、「(自分たちの)コートに入れない」(東江太輝主将)と自陣での勝手を許さなかった。

 チームで3番目に多い6得点を挙げMVPに選ばれた依田は、対策通り「うまくできた」と胸を張った。左膝をひねって負傷するも出場を続け、終了時は右太ももがつるほどの状態に。それでも顔は晴れ晴れとしていた。「次も一戦一戦に集中したい」と気を引き締めた。

 多くのファミリアが見守る今年のホーム最終戦でつかんだ貴重な勝利。2連勝し、成長を続けるコラソンの戦いぶりから目が離せない。

(金良孝矢)