ゴルフのカシオ・ワールドオープン第3日は26日、高知県Kochi黒潮CC(7335ヤード、パー72)で行われ、64で回ったチャン・キム(米国)が通算22アンダー、194で初日からの首位を守った。1打差の2位に、ボギーなしの9バーディーで63と伸ばした岩崎亜久竜が続いた。18アンダーの3位は池田勇太と小平智。
前週優勝で賞金ランキング1位の比嘉一貴は通算11アンダーで24位、賞金2位の星野陸也は14アンダーで10位。宮里優作は57位。
アマチュアの佐藤快斗(埼玉栄高)が64をマークし、27位から10位に浮上した。(出場69選手=アマ2、曇り時々雨、気温16・7度、北北東の風1・3メートル、観衆2184人)
ノーボギーで五つスコアを伸ばし、さらに順位を上げた。比嘉一貴は単独8位相当の賞金を獲得できれば、最終戦を待たずに賞金王が決まる。「(今は)そこまで意識はしていない」と浮ついたそぶりはなく、「調子を維持して、1打でもいいスコアで回りたい。来週に向けていいイメージを残したい」と目の前の試合に集中する。
この日は風がほとんど吹かず多くの選手がスコアを伸ばした。それだけに「もう少し伸ばしたかった」と振り返る。大きなミスはなかったが、ティーショットをラフに入れる場面が多く、パッティングもライン読みに苦戦した。
それでも「成長を感じる」というグリーン回りからのアプローチはさえていた。10番パー5でラフからの2打目をグリーン前に運ぶと、第3打でピンそばに。続く11番パー3は2打で沈めて連続バーディーを決めた。
現在8位とは4打差。本人が意識はせずとも、宮里優作に続く県勢2人目の賞金王誕生に注目が集まる。「非常に沖縄の応援は熱いので、期待に応えたいのはある。ジュニアからの目標でもあるし、県民が喜んでくれるならうれしいです」。身長158センチ。小さな体で高い壁に挑んできた。目指してきた頂はもうすぐそこだ。
(謝花史哲)
シード獲得に正念場 宮里
宮里優作は1ボギー、4バーディーで回ったが、57位と順位は上げられず。現在賞金ランキング68位。来季に向け実質70位までの賞金シード権の維持へ正念場が続く。
「ショットは悪くなかったが、パットが決まらず流れに乗れなかった」と悔やみ「このままいくとシード落ちの順位。厳しいけどやるだけのことをやる」と最終日を見据えた。
比嘉の躍進には「年間通して調子を維持している」とうなり、「このままいけば大丈夫だ」とタイトル獲得に太鼓判。父の優さんの門下生でもあり「本当にうれしい。勉強になることもある」と後輩の成長を喜んだ。
(謝花史哲)