赤土対策のベチバーがクリスマスのリースに!OISTの学生と仲泊小の児童が体験 沖縄・恩納


社会
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べチバーを使ったクリスマス用のリース作りに取り組む児童ら=16日、仲泊小学校

 【恩納】恩納村立仲泊小学校の5年生18人が16日、総合学習の時間にSDGs活動の一環で「ベチバーを材料にクラフトづくり」とミツバチの巣から取れる蜜ろうで「キャンドルづくり」の体験をした。沖縄科学技術大学院大学(OIST)の学生7人もPCDプログラム(社会的に影響を及ぼす体験)として参加し、子どもたちと共に体験した。

 村役場の赤土防止対策担当の桐野龍講師が村のSDGsの取り組みとして「赤土防止対策が、農業や休閑地を利用した養蜂業の人たちの経済的な助けとなる」と説明し、OISTの学生がパワーポイントで欧州各国のSDGsの現場を紹介した。

 二つの教室に分かれ、キャンドル組は学生が講師になり作り方を英語で説明、生徒たちは講師と話しながら独自のキャンドルを仕上げていた。

 べチバーを使ったクリスマス用のリース作りは、技術が必要で、地域のベテラン女性2人が作り方を見せ、手助けしていた。材料は「サンゴの村宣言」をしている恩納村の赤土等流出防止で植え付けたベチバーを2週間前に生徒たちが刈り取ったもの。編んで作った輪に、花や鎖の飾りをつけ、思い思いのリース作りを楽しんだ。

 生徒たちは「初めてのリース作りは楽しかった」「キャンドルを7個作った」「リースは巻くのが難しかったが飾り付けを工夫してきれいにできた」「両方とも面白かった」などと感想を話していた。

(小山猛三郎通信員)