Kiroro玉城さん「歌手になりたい」小3の頃の夢実現 小学生に伝えた挑戦することの大切さ 沖縄市・山内小で講話


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児童たちを前に弾き語りをする玉城千春さん=9日、沖縄市立山内小学校

 【沖縄】沖縄市立山内小学校で9日、5、6年生を対象に、Kiroro(キロロ)の玉城千春さんを招き講話があった。玉城さんは「好きなことに挑戦することを楽しもう」をテーマに講話した。

 「歌が好きだから歌手になりたい」と、玉城さんが漠然と思ったのは小学3年生の頃。夢をかなえたいとの一心であらゆるオーディションを受けるが、全て落ちたという。

 それでも中学生の頃から那覇まつりの歌合戦に毎回出場した。高校で金城綾乃さんと出会い、インディーズシングル「長い間」で1万枚以上のCDを売り上げ1998年にメジャーデビューを果たした。

 玉城さんは声が出ずに半年間休んだ頃を振り返り「つらい時や悲しい時も自分自身を歌詞に落とし込んだ。柔軟な思考で視点が変わる。環境を変えることも大切」と話し、大きな拍手が送られた。自分自身への挑戦としてピアノの弾き語りで「未来へ」を歌った。

 話を聞いた5年生の児童は「人前で発表するのが苦手だけど、大きな舞台に立つことの大切さが分かった」と話し、6年生の児童は「目標を決めて頑張り続けることのすごさに感動した」と述べた。花束を贈呈した児童代表の仲宗根柚晏さんは「挑戦することの素晴らしさを知った」と話した。

(山川宗司通信員)