賞金王に地元の沖縄は歓喜「町の誇り」「後輩も続いて」 ゴルフ比嘉一貴の地元、うるま・本部


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比嘉選手の賞金王決定を喜ぶ、出身地うるま市喜仲の住民ら=27日、うるま市の喜仲公民館

 【うるま・本部】沖縄県出身プロゴルファーの比嘉一貴選手の賞金王が決まった27日、出身地のうるま市喜仲や高校時代を過ごした本部町で関係者らが歓喜に包まれた。同級生らは、賞金王のタイトル決定に「かっこいい」「町の誇りだ」などと喜びの声を上げた。

 地元の喜仲では、出場試合のテレビ番組を見ながら歓喜の時を共有しようと、公民館が区内放送で呼びかけ、地域住民らが集まった。比嘉選手がラウンドを終える様子が映ると、ねぎらうように拍手が送られた。その後、番組内でタイトル決定が伝えられると万歳で喜んだ。

 比嘉選手と小中の同級生の内間安希さん(27)は「本当にすごい。昔から運動神経抜群で勉強も何でもできた」と懐かしそうに振り返り、「おめでとうと言いたい」と話した。一緒に駆けつけた金城優香さん(27)も「同級生とは思えない。かっこいい」と感嘆しきりだった。

 本部町では、もとぶかりゆし市場に関係者らが集まった。

 本部高校で学んだ比嘉選手の送迎や派遣費の支援などに取り組んだ同校ゴルフ部後援会長の上間紀彦さん(71)は「高校時代から優れた技能を発揮し、飛距離も並外れていた。何よりも強い精神力を持っていた」と感慨深そうに語った。当時校長だった比嘉良徳さん(66)は「努力を続け見事快挙を成し遂げた。後に続く子も出てきてほしい」と後輩の大きな目標となる活躍をたたえた。
 (新垣若菜、長嶺晃太郎)

比嘉一貴選手の快挙に沸く本部町の平良武康町長(右から2人目)や本部高校関係者ら=27日午後、本部町