「練習の虫」「努力してここまできた」2017年の賞金王・宮里優作、高校・大学の恩師が語る比嘉一貴


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9番、ティーショットを放つ宮里優作=27日、高知県芸西村のKochi黒潮カントリークラブ(小川昌宏撮影)

 2017年賞金王の宮里優も、同じ沖縄県出身で賞金王に輝いた比嘉を祝福した。「うれしい。これで沖縄のジュニアゴルファーも盛り上がる」と喜んでいた。

 高校生だった比嘉に初めて会った日のことを覚えているといい「身長は当時と変わらない」と笑いながら「体は小さいけど、努力してここまできた。彼の存在は多くの人の励みになる」と話すなど、成長を遂げた姿に感慨深げだった。

(共同通信)

 


高校時代から「練習の虫」 恩師、快挙たたえる

 比嘉一貴が初の賞金王に輝いた27日、高校や大学時代の恩師からは祝福の声が上がった。

 本部高ゴルフ部時代の顧問・知念洋史さん(43)=現中部商高教諭=は「すごいことをやってくれた」と興奮気味。「練習の虫」だった高校時代は、「熱心にひたむきに練習していた」と振り返る。

 印象に残っているのは、大会終了後の会場での一場面だ。「パター(の練習を)やっていいですか」と言って、帰りを促しても「もう少しいいですか」と最後まで打ち込んでいた。「高校の時からの努力が(結果を)裏付けている」とたたえた。

 高体連のゴルフ専門委員長も務める知念さんだが、最近は県内での競技人口の減少も感じている。しかし新たな賞金王の誕生で、「沖縄のジュニアにとって良い刺激になった」と好影響を期待した。

 定期的に連絡を取っている東北福祉大ゴルフ部監督の阿部靖彦さん(60)には先日、比嘉から電話で「今週で(賞金王を)決めます」と決意表明があったという。体格面で不利だったり、プロ転向後にQTで失格になったりしたことを踏まえ、「多くの経験を積んで強くなっている」と強調した。

 2016年の日本オープン選手権で同じ教え子・松山英樹が優勝した時、ベストアマチュアに比嘉が選ばれた時が印象に残っているという。松山に負けじと「もっともっと上を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。

(金良孝矢)