「輝く那覇市へ対話」 知念市長、初の市議会


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
就任して初の市議会であいさつする知念覚那覇市長 =28日、那覇市議会議場

 知念覚那覇市長が就任して初の市議会となる11月定例会が28日、開会した。城間幹子前市政では「オール沖縄」勢力の与党が少数で自公などの野党が多数だったが、知念市政では与野党が入れ替わり、与党多数となる。

 市議会の定数は、久高友弘議長を含め40人。このうち公明、自由民主、自民、無所属クラブ、みんなの協働!の5会派と無所属の屋良栄作氏、大山孝夫氏の計23人が与党または与党的立場を取る。無所属クラブは「与党的立場を取りながら是々非々で臨む」としている。

 野党はニライ、共産、立憲なはの3会派計13人。無所属の会と、会派に所属していない永山盛太郎氏の計3人は中立の立場を取る。

 物価高騰を受け、11月定例会には県の補助金を活用して保育所の光熱費や給食費を補助する事業などを盛り込んだ一般会計補正予算案など14議案が提出された。12月2、5の両日に代表質問、6~9日に一般質問。

 知念市長は28日の本会議で「議員の皆さまと真摯(しんし)に対話を重ね、那覇市の輝く未来について共に展望したい」とあいさつを述べた。

 短期的にはコロナ禍や物価高騰への対策など、中長期的には那覇軍港の跡地利用などに取り組む考えを示した。 (伊佐尚記)