山城さん、ものづくり大賞で総理大臣賞 久米島紬で振興貢献


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁
第6回ものづくり日本大賞で内閣総理大臣賞を受賞した山城ハツさん(文化庁提供)

 政府は28日、製造業の振興に貢献している人を表彰する「第6回ものづくり日本大賞」の選考結果を発表し、重要無形文化財「久米島紬」技術者の山城ハツさん(95)=久米島町=が内閣総理大臣賞に選ばれた。県内から内閣総理大臣賞の受賞は2005年の宮古上布保持団体代表の洲鎌ツルさんに次いで2人目。

 県内からはこのほか、LED通信技術を用いた水中通信機器を開発した「マリンコムズ琉球」(宜野湾市、新川直正社長)が特別賞、海水の多様な商品化と熱有効利用方法が評価された「石垣の塩」(石垣市、東郷清龍社長)が優秀賞に選ばれた。
 山城さんは約80年にわたり久米島紬の技術者として作品を制作し、養蚕・製糸技術の第一人者として後継者の養成や指導にも取り組んできた。国の伝統工芸士の認定を受けており、13年度には文化庁長官表彰を受けた。