米軍普天間飛行場の返還期日、明示は困難 小野田防衛政務官、松川宜野湾市長に回答


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
小林茂樹環境副大臣(左)に要請書を手渡す松川正則宜野湾市長(中央)=1日、環境省

 【東京】上京中の松川正則宜野湾市長は1日、防衛省では小野田紀美防衛政務官と面談した。松川市長によると、普天間飛行場の返還期日を早期に示すことを求めたが、小野田氏からは困難だという旨の回答があったという。

 松川市長は9月の市長選で、普天間飛行場の返還期日を明示することを公約に掲げていた。この間、面談した浜田靖一防衛相も具体的な回答はしなかった。

 環境省や防衛省では、市内の湧水から有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題について解決を求めた。環境省への要請は初めて。松川市長は「基地内で泡消火剤を使った(過去の)訓練が原因ではないかと考えている」と語り、浄化を含めた対応で市民の不安を払しょくすることを要望した。

 環境省で対応した小林茂樹環境副大臣は「飲料に使用されて健康被害につながってはいけない。住民の不安も相当だと思う。環境省の知見を生かして何ができるか考えていく」と答えた。

 松川市長は、国として水環境におけるPFASの基準を定めることや最新の知見を踏まえた適切な情報公開も求めた。
 (明真南斗)