琉球遺骨持ち去り訴訟 原告は国際人権法の観点から返還を訴え 控訴審・口頭弁論 大阪高裁


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百按司墓=今帰仁村

 琉球王家の子孫という県民らが、昭和初期に旧京都帝国大(京都大)の研究者によって今帰仁村の風葬墓「百按司(むむじゃな)墓」から研究目的で持ち去られた遺骨の返還を大学に求めた、琉球遺骨返還請求訴訟の控訴審第2回口頭弁論が1日、大阪高裁(大島真一裁判長)で開かれた。

 原告側は国際人権法の専門家らの鑑定意見書を提出し、先住民族への遺骨返還が進む国際的潮流を理解した上で判断するよう裁判所に求めた。次回口頭弁論は来年2月9日に開かれる。

 原告の松島泰勝龍谷大教授が意見陳述した。

(宮城隆尋)