キングス逆転勝利、名古屋に74-64 後半にインサイド攻撃が機能 クーリー、ダーラムが躍動 第15戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区3位の琉球ゴールデンキングスは3日、名古屋市枇杷島スポーツセンターで同5位のファイティングイーグルス名古屋と初対戦し、74―64で勝利した。通算12勝3敗。第1クオーター(Q)は、相手に3ポイントシュートを5本決められリードされた。第2Qは一時11点差まで広げられたが、岸本隆一や今村佳太の3ポイント、ジャック・クーリーのインサイドで5点差に詰め寄った。第3Qはインサイドにボールを集めた攻撃で5連続得点し逆転に成功。第4Qは今村が、相手外国人選手のファウルを誘発して退場に追い込み、アレン・ダーラムの3ポイントなどで突き放した。次戦は4日、同会場で同じ相手と戦う。

(名古屋市枇杷島SC、1647人)
キングス 12勝3敗
 74―64(18―23,19―19,20―12,17―10)
FE名古屋 8勝7敗


 初対戦の相手に第1Qからリードを許すもキングスは慌てなかった。前半のアウトサイド重視の攻撃から、第3Q開始序盤はインサイドにボールを集める攻撃に路線変更。ビッグマンとガード陣の連係がはまり、一気に5連続得点で流れをつかんだ。

ファイティングイーグルス名古屋―琉球ゴールデンキングス ゴール下で体を張ってプレーするキングスのアレン・ダーラム=3日、名古屋市枇杷島スポーツセンター(Bリーグ提供)

 前半は相手に次々と3ポイントシュートを決められるなど、一時は11点差まで広げられた。しかしけが明けの牧隼利による復帰後初得点などで食らいつき、5点差で後半へ。桶谷大HCは相手選手のファウル数を換算しながら、「ポスト(プレーを)入れて、(相手守備を)収縮させてプレーしよう」と指示した。

 そして後半、ボールの動きが活発化しインサイド攻撃が機能した。ジャック・クーリーとアレン・ダーラムがゴール下で体を張り、得点とリバウンドで2桁の「ダブルダブル」の活躍だった。

 第4Qで相手も食い下がって2度追い付かれるが、今村佳太が外国人選手のファウルを誘発して退場に追い込み、ダーラムのバスケットカウントなどで流れを渡さなかった。牧は勝利に胸をなで下ろしつつ、「リバウンドや得点された部分、終盤相手に打たれていた部分を修正したい」と気を引き締めていた。

(金良孝矢)


ボールムーブできた

 桶谷大HC(キングス)の話 最初、ターンオーバーやレイアップのミスから3ポイントシュートを決められた。チェックが甘くなっていた。後半はギャップを抑え、ボールムーブメントができた。あすもボールムーブメントをしっかりやりたい。