米ハワイの高校生、ヌンチャクなど「琉球古武術」を体験 沖縄・久米島満喫 外務省招へい事業で来県


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 【久米島】米国のハワイから高校生が参加した「琉球古武術」の体験が11月27日、久米島町謝名堂のイーフビーチで行われた。国際交流事業「対日理解促進交流プログラム」カケハシ・プロジェクトの一環で、外務省が推進する事業。今回はハワイから高校生9人を日本に招へいし、東京と久米島で視察や学校交流、ホームビジットなどを実施した。

琉球古武術を体験した米国の高校生と吉本道場の生徒ら=11月27日、久米島町謝名堂のイーフビーチ

 米国の高校生が日本の社会、文化、歴史などについて理解を深めるとともに、交流を通じて日本の魅力を積極的に発信してもらうことを目的としている。

 11月23~30日にカケハシ・プロジェクトの沖縄プログラム招へい第1陣(Waiakea High School)が行われ、久米島へは11月24~28日の5日間滞在した。町役場を表敬し、学校交流として久米島高校の生徒と交流を図った。伝統文化の琉球古武術を体験し、久米島ホタル館では久米島の自然を学び、島の魅力を満喫した。

 27日に行われた古武術体験は、琉球空手古武道信武館吉本道場の吉本景正さんの指導の下、基本動作・形を中心に、棒・サイ・ヌンチャク・トゥンファーなどを使っての実演も体験した。指導を受けた高校生は、普段はできない古武術を全力で体験した。

 同プロジェクトは相互交流形式で、12月には久米島高校の生徒がWaiakea高校を訪問する予定となっている。吉本道場の吉本景正さんは高校生に、「また久米島に来島したらいろいろなことをぜひ学んでほしい」語った。
 (山口英憲通信員)