県広域センターでワクチン誤接種 那覇も小児39人に期限切れ接種


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 沖縄県は5日、新型コロナウイルスの県広域接種センター(那覇クルーズターミナル会場)で、80代女性に6カ月の接種間隔を満たしていないにもかかわらず武田社製ワクチン(ノババックス)を誤って接種したと発表した。

 女性は3日に5回目のワクチンを接種したが、その後の健康状態に影響は見られないという。県によると、会場の職員が接種期間が6カ月のノババックスと、同期間が3カ月のオミクロン株対応2価ワクチンを混同した可能性があるとして、事後検証や再発防止に努めるという。

 一方、那覇市は5日、新型コロナワクチンの5―11歳用小児接種で、市内医療機関で有効期限切れのワクチンを39人に誤接種したと発表した。11月25日に医療機関から市に連絡があったという。市によると、誤接種の要因は10月31日に期限を迎えるワクチンを同25日に市内医療機関に配布したことや、供給された医療機関が期限を誤認したためという。11月4~19日に39人が接種を受けたが、子どもたちの体調に問題はないという。市は有効期限の確認や適正管理など、再発防止を徹底する趣旨のコメントを発表した。
 (嘉陽拓也)