誰もが使える公園へ 指針改定版を発行 バリアフリー推進協


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「沖縄ユニバーサルデザイン公園等建設指針」の改訂版を紹介する(左から)県脊髄損傷者協会の仲根建作理事長、沖縄公園等バリアフリー化推進協議会の高嶺豊会長、バリアフリーネットワーク会議の親川修代表=5日、県庁

 沖縄公園等バリアフリー化推進協議会(高嶺豊会長)は5日、誰でも使いやすい公園作りを目指す「沖縄ユニバーサルデザイン公園等建設指針」の改訂版を発行したと発表した。新しい公園の建設や、既存の公園の改修時に、同指針の活用を呼びかけていく。

 指針には、障がい者が公園を利用しやすいように、公園のトイレや水飲み場、遊具や掲示板など公園内のあらゆる施設で配慮すべき項目などを掲載している。

 また災害時に、障がい者でも公園を避難場所として利用できるような設計も新たに盛り込んだ。県内外や海外の先進事例も写真と共に紹介している。

 初版は2014年に発行した。同協議会によると県内でバリアフリーの整備がなされている公園は1割に満たず、課題がある。例えば、車やバイクの進入を止める鉄柱を設置する公園は多いが、車椅子が通れず公園に入れないケースがある。

 高嶺会長は「障がいがある子どもたちにスポットを当てた公園整備が広がってほしい」と話した。今後、県内全市町村に指針の周知をしていく考え。
 (中村優希)