琉球新報社 
【名護】沖縄県名護市豊原の「デイサービス久辺の里」を週5回、利用する金城トミさん＝名護市大東＝が7日、106歳の誕生日を迎えた。社交的でちゃめっ気いっぱいの金城さんはデイサービスの人気者。男性スタッフにも「あい！ まだ結婚してないのかい！ 好青年なのに！ 3人は奥さんいると思ったさ！」と、気さくに会話する。
那覇市出身で、数カ月前に長女の宮城トヨさんが暮らす名護市に引っ越すまで、地元の首里で子や孫の協力を得ながら1人で暮らしてきたという。デイサービスでのリハビリの効果で、家でも手すりを使って自分で歩く。99歳の頃に胆のう炎の手術で入院するまで、医者にもかかったことはなかった。
ラーメンや甘い物が大好きで「ジミーのケーキバイキングが好き」と元気の秘訣（ひけつ）を明かす。幼少の頃に丁稚（でっち）奉公し、奉公先で知り合った同じ首里出身の夫と結婚したが、沖縄戦で夫が戦死、4人の子を1人で育てた。サービス業で働き、琉球大学で20年間、清掃業に就き「学生が来ない時間に掃除しないといけないから朝5時に出勤していたよ」と、懐かしんだ。
トミさんは「日曜日も学校（デイサービス）をまちかんてぃ～しているさ～」と元気に語った。
（池辺賢児通信員）
