プロバスケットボールBリーグ1部西地区首位の琉球ゴールデンキングスは10日、沖縄アリーナで茨城ロボッツ(東地区8位)と今季第17戦を行い、延長の末に95―87で勝利した。4連勝で通算14勝3敗で首位を維持した。茨城は昨季からB1入りしており、レギュラーシーズン初顔合わせとなった。序盤から互いにテンポ良く攻撃を展開し点の取り合いになった前半、キングスはミスが重なって連続14得点を奪われた。後半もリズムに乗れず、一時最大13点のリードを許したが、第4クオーター終盤に粘り強い守備から攻撃に転じ、同点に追い付き延長戦へと持ち込んだ。延長は持ち前の堅守で点を与えずリードを広げ、勝利を引き寄せた。次戦は11日午後6時5分から、同会場で茨城ロボッツと対戦する。
キングス 14勝3敗
95―87(27―22,14―29,25―21,20―14,延長9―1)
茨城 5勝12敗
【評】キングスはゴール下への積極的な仕掛けから得点を重ねた。ただパスミスからのターンオーバーが目立ち、茨城に効率的に3点弾を決められるなど先行を許した。第4Qに粘り強い守備からインサイドで強さを発揮して延長戦へつなぎ、堅守で劣勢をひっくり返した。
劣勢をひっくり返したキングスが延長戦を制した。一時最大13点のリードを許し、第4Qに入ってもなかなか点差を詰められなかった。しかし終盤にゴール下への果敢なアタックから流れを引き戻し、残り6秒で同点に。延長は堅守で1失点に封じ、9得点できっちりホームのファンに勝利を届けた。
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8点差を追う第4Qの残り3分。桶谷大ヘッドコーチが「入れてから流れが変わった」と言うように、コー・フリッピンがチームに勢いをもたらした。スチールから味方の得点につなげ、続けてサイドからゴール下へ潜り込み守備をかわしてシュートをねじ込んだ。
延長に入ってもフリッピンの動きがさえる。サイドから仕掛け、シュートはこぼれたが、アレン・ダーラムが呼応し、攻撃リバウンドをつかんで得点を挙げた。さらにスチールを決め、反撃の芽を摘む。引っ張られるように今村佳太やダーラムも球際の強さが光り、それまで苦しんでいた相手の攻撃を食い止めた。
代表合宿でチームを離れ、かみ合わなかった時期もあったフリッピンは「代表から帰ってきてフィットさせるのに時間がかかったが、戻ってきている。プレーオフに向けてさらに修正できればと思う」と成長を誓った。
(謝花史哲)
注意散漫だった
桶谷大HC(キングス)の話 スタートから点の取り合いをしてしまった。第2Qに得点が止まって連続スコアさせて、苦しい展開になった。第3Qも失速したが、第4Qに勝負できる点差にもっていけたので良かった。やるべきところで注意散漫だった。
選手はハードに戦った
リチャード・グレスマンHC(茨城)の話 結果は残念で悔しい。ペイントエリア内で54点やられた。この差が大きい。それでも選手たちはハードに戦ってくれた。誇りに思う。3点シュート率も高くなり、プレーがよりよくなっているのは間違いない。