デンソーが快勝、シャンソン・知名は地元で初プレー「迎えられている感じ。楽しくできた」 女子バスケWリーグ 3年ぶり沖縄開催


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 バスケットボール女子のWリーグが10日、宜野湾市立体育館など各地で行われた。3年ぶりの沖縄開催となった一戦はデンソーが64―39でシャンソン化粧品に快勝した。

 デンソーは堅い守備からシャンソンのミスを誘って速攻を仕掛け主導権を握り続けた。ゴール下への強い突破力で序盤からリードを広げて勝ちきった。

 知名祐里(西原高出)が所属するシャンソンはパスをつなぎ隙を狙ったが、及ばなかった。

 会場には657人が駆け付け、東京五輪で主将として銀メダル獲得の立役者となったデンソーの高田真希や赤穂ひまわりらのプレーに引き込まれていた。両チームは11日午後1時から同会場で第2戦を行う。


 

シャンソン化粧品―デンソー 第4Q、ドライブで仕掛けるシャンソンの知名祐里(中央)=10日、宜野湾市立体育館(大城直也撮影)

 シャンソン化粧品でリーグ3年目のPG知名祐里(西原高出)が、初めて地元沖縄でプレーした。今季2試合目の出場で最長の17分コートに立ち、会場を沸かせた。「緊張していたけど、迎えられている感じがあってやりやすかった。楽しくできた」と温かい声援に全力プレーで応えた。

 第1~3クオーターは各残り4分すぎにコートに送り出された。「持ち味はアグレッシブな守備」と積極的に前に出て、相手の流れを断ち切ろうと動き回った。

 第4クオーターは開始から出場。自陣からボールを運び、巧みなステップで2人をかわしてレイアップシュートを放つなど果敢に得点を狙った。惜しくもゴールに嫌われたが、仲間の攻撃リバウンドが成功し連続得点が決まった。

 この日はプレータイムを伸ばして見せ場をつくったものの無得点。チームも敗戦し「シャンソンのバスケが出せなかった」と残念がった。シーズン3年目。「出た時に100%の守備をしてターンオーバーを引き出し、チームにいい流れを持ってくることが自分の仕事だ。プロは甘くない。限られた時間で自分を出せるかが勝負の鍵だと思っている」と意識を高くする。高校の後輩たちにも「プレーを見てもらって、一つでも感じてもらえることがあればいいなと思う」と気持ちを切り替え、11日の第2戦は勝利を目指す。

(謝花史哲)