HIVと梅毒、郵送で匿名の無料検査 琉大病院が15日から開始 沖縄県内のゲイ、バイセクシュアルの男性対象


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 沖縄県内に住むゲイ、バイセクシュアルの男性を対象に、無料・匿名のHIVと梅毒の郵送検査が15日から始まる。1月20日まで。琉球大学病院が厚生労働科学研究費補助金事業の一環で実施する。検査は郵送検査企業アルバコーポレーション(大阪府)が行う。

 方法は(1)専用サイトからログインして申し込み(2)自宅もしくは郵便局留めなど希望に応じて検査キットを受け取る(3)自身で微量採血機器を使って検査(4)検体をアルバコーポレーションに送付する(5)専用サイトで検査の結果を確認する。

 匿名で検査できるようにするため、申し込み、検査、結果などの一連の流れは全て個人が決めたIDで行う。検査後は県感染症診療ネットワークコーディネーターに電話やチャットなどを使って無料・匿名で受診の相談などができる。

 HIVと梅毒の検査を巡っては、現在は県内6カ所の保健所で無料匿名で検査できるほか、8カ所の医療機関でも受けることができる。だが新型コロナウイルス対応などで保健所の検査は休止になることも多く、医療機関は本島中南部に限られていることから、離島在住者などの検査ニーズに十分に応えられていなかった。

 県感染症診療ネットワークコーディネーターの新里尚美さんは「郵送検査ができることによって、新型コロナウイルスの感染状況などに関係なく、県内在住者であれば本島、離島問わず検査ができる。プライバシーも守られるので安心して検査を受けてほしい」と話した。申し込みの専用サイトはhttps://men-kensa.com/(15日午前9時から運用開始)。問い合わせは新里さん、電話098(895)1144。

 (嶋岡すみれ)