ビル1棟を借り上げ大麻栽培、加工も 容疑でグループの5人逮捕 営利目的、大麻草計113本を押収 沖縄県警など合同捜査


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大麻栽培グループが宜野湾市のビル内で栽培していた大麻株(県警提供)

 沖縄県警組織犯罪対策課は14日、宜野湾市の住宅街の一角にあるビルや沖縄市の民家で大麻草を栽培し、乾燥大麻を営利目的で所持していたとして、大麻取締法違反(営利目的共同栽培・所持など)の容疑で沖縄本島中部を中心に活動する大麻栽培グループの男5人を逮捕したと発表した。一連の捜査で大麻草113本と乾燥大麻約4870グラム、大麻固形物約7グラムを押収した。組織犯罪対策課、沖縄署、九州厚生局沖縄麻薬取締支所の合同捜査によるもの。

 逮捕されたのは北谷町の自営業の男(36)と介護職の男(33)、宜野湾市の無職の男(35)と自営業の男(47)、沖縄市の無職の男(34)の5容疑者。5人はいずれも大麻取締法違反(営利目的共同栽培など)の罪で起訴されている。

 逮捕容疑は9月30日ごろ、宜野湾市のビルや沖縄市の民家で大麻草計113本を栽培し、乾燥大麻などを所持したなどの疑い。

 県警によると、大麻が栽培されているとの情報を受け、合同捜査を実施。宜野湾市では、ビル1棟を借り上げ、大麻草84本を育てるなど、大規模な栽培を展開しており、加工作業なども行っていた。

 一連の捜査では、乾燥大麻約180グラムを所持していたとして、大麻取締法違反(営利目的共同所持)の容疑で自称宿泊施設従業員の男(37)=名護市=と知人で自称自営業の女性(44)=同市=を11月21日に逮捕した。自称宿泊施設従業員の男は起訴され、女性は不起訴となった。県警は、自称宿泊施設従業員の男が栽培に関わっていた可能性がないか調べを進める。また、大麻グループの販売ルートの有無についても捜査している。

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