キングス6連勝、京都に快勝、81-65 巧みな試合運びで流れ渡さず 第19戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
キングス―京都 第2クオーター、守備リバウンドを取るキングスのジャック・クーリー=14日、沖縄アリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区首位の琉球ゴールデンキングスは14日、沖縄アリーナで京都ハンナリーズ(西地区7位)と今季第19戦を行い、81―65で快勝した。6連勝で通算16勝3敗とした。キングスはテンポの良いパス交換から的確にゴール下を切り崩し、前半から大きくリードを広げるなど流れをつかんだ。後半はターンオーバーを誘発する場面が目立ったが、京都の反撃を要所で食い止めて主導権を渡さなかった。次節は17、18の両日、愛知県ウィングアリーナ刈谷でシーホース三河と戦う。

 第2Q、キングスはゴール下の強さで試合を優位に持ち込んだ。第1Qに互角だったリバウンド数は、第2Qでは10本差をつけて支配。ファウルも引き出し、フリースローにつなげて着実に加点した。前半だけで49点まで積み上げ、最後までリードを維持した。

 第2Qはリバウンド16本のうち守備リバウンドが12本を数え、京都に2次攻撃の機会を与えず失点を抑えた。機能的なパス交換から好機を広げて、さらに巧みにファウルを誘って流れを渡さなかった。

 この日はメンバー全員が出場。ベンチスタートも状態を上げ、出場時間やボール運び、得点を分配できるようになっている。

 そこがチームの好調につながっているが、後半はリードを保ちながらも不用意なファウルやターンオーバーを出すなど、リズムが悪くなる場面も散見された。

 この要因に桶谷大ヘッドコーチは「誰もリーダーシップを持ってやれていない。誰か任せになっている。そろそろ出てきてほしい」と指摘した。

 シーズンは中盤戦へ。各自のキャプテンシーの意識が、次なる成長へ鍵を握りそうだ。

 (謝花史哲)


キングス 16勝3敗
81―65(25―17,24―9,16―19,16―20)
京 都 7勝12敗

 【評】キングスは前半、インサイドで主導権を握って攻守で強さを発揮した。しかし後半はターンオーバーが散発した。ゾーン守備で後手に回る時間帯もあったが、前半のリードを堅実な攻撃で保ち続けて逃げ切った。

消化不良な試合

 桶谷大HC(キングス)の話 前半は守れている時間がかなりあって、いいバスケができたが、後半はターンオーバーやファウルが増えて激しい守備ができず、消化不良な試合になってしまった。

自分たちよりタフ

 ロイ・ラナHC(京都)の話 難しい試合だった。前半ターンオーバーが増え、リズムがつかめないところがあった。第2クオーターでフリースローを多くやられて、コントロールできないところがあった。キングスは自分たちよりタフだった。