PFAS規制条項を支持 日米議連が議会に書簡提出


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
国会内で会見する中川正春衆院議員(右から3人目)ら「日本プログレッシブ議員連盟」のメンバーと猿田佐世弁護士(同5人目)=15日、東京

 【東京】米議会で審議中の有機フッ素化合物(PFAS)の規制条項を含む法案について、日米のリベラル系議員の連携を目指す「日本プログレッシブ議員連盟」(会長・中川正春衆院議員)は15日、国会内で会見し、米側の議連と共に、法案成立を支持する共同書簡を米上下両院の軍事委員会に提出したと発表した。会見に出席した同連盟幹事長の石橋通宏参院議員は、米議会での法案成立後に環境省など関係省庁に「対応を求める」とした。

 共同書簡は、米民主党のリベラル派議員が所属する「プログレッシブ議員連盟」(CPC)から14人、日本側からは立憲民主党の所属議員のほか、県選出の伊波洋一、高良鉄美両参院議員ら43人が参加。12月1日付で、米上下両院軍事委員会の両委員長、両筆頭理事に充てて提出した。

 書簡では、米議会で審議中の国防権限法案のPFAS規制条項について、健康被害が懸念されるPFASが沖縄など在日米軍基地周辺で確認されている点を踏まえ、「被害を認識し、この問題に対処するための適切な措置をとるという米国政府の意思を示す重要なもの」と指摘。法案に含まれるPFAS対策を「PFAS汚染問題の切実さを理解していることを示すものだ」とし、法案成立への支持を表明した。 (安里洋輔)