高校生がデザインしたかりゆし 最高賞に池田さん「チャンプルー文化」、船道さん「オオゴマダラ」 来春に限定販売へ


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高校生対象のかりゆしウエアデザインコンテストでグランプリに選ばれた船道愛音さん(左端)と池田真優さん(右端)=15日、那覇市小禄の沖縄産業支援センター

 かりゆしウエア製造などの日進商会(糸満市、大城直也社長)は15日、高校生を対象としたかりゆしウエアデザインコンテストの授賞式を、那覇市小禄の沖縄産業支援センターで開いた。カジュアル部門で開邦高2年の池田真優さん(17)の「チャンプルー文化」、ビジネス部門で首里高2年の船道愛音さん(16)の「オオゴマダラ」をそれぞれ最高賞のグランプリに選んだ。

 グランプリ作品2点は日進商会が「MAJUN(マジュン)」ブランドで製品化し、来春に県内量販店や同社の直営店、ECサイトなどで限定販売することにしている。コンテストは2019年から毎年開催し、今年で4回目。今回は県内54校から3839点の応募が寄せられた。

 池田さんは、ゴーヤーチャンプルーの食材や、米国車、ギターなどのイラストをちりばめ戦後のチャンプルー文化を表現した。「年齢や性別関係なく着られるようなデザイン。多くの人が手に取ってほしい」と呼び掛けた。

 船道さんは、モノトーンな配色で沖縄のチョウとして象徴的なオオゴマダラの羽根の柄を部分的に取り入れアクセントを付けた。製品を見て「柄がきれいに見えるように工夫した。思った通りになってうれしい」と喜んだ。
 (小波津智也)